JMD:1 DEMO SOUND by 島紀史
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日本を代表するヘビィ・メタル・バンド、CONCERTO MOONを主宰する島紀史氏。 以前は1959を愛用、現在はVintageModern2466を身体の一部のごとく操り、誰もがうらやむ極上のギター・サウンドをクリエイトし「日本を代表するシュレッダー」の名を欲しいままにしている。 今回は、土方氏同様マーシャルを知り尽くした島氏にデモンストレートしてもらい、ヘビィメタル向けマーシャル・アンプとしても通用するJMD:1の証明に取り組んでもらった。 同氏からはJMD:1に対しすでに好意的な評価を頂戴しているが、マーシャル・ウェブサイトをご覧の皆様にもここにアップロードした6つの凄まじい演奏を通じJMD:1の魅力を探っていただきたいと思います。

RECORDING INFORMATION
デモンストレーションは3曲。
JMD:1の設定を一定にしてプリアンプのみ換えて2回ずつ演奏して頂いた。
演奏した曲は、
1. Jack Torrance Balance
2. Metal Consummation
3. Dice with Death
の3曲。
JMD100パネル JMD100

デモ収録時直前に仕上げたCONCERTO MOONのニュー・アルバムに収録された曲風のハード・ドライビングな作品で構成されている。
使用したJMD:1はJMD100、キャビネットは1960B。 ギターとエフェクター、ピックは写真の通り。
尚、プレイ中は歪み系エフェクターを常時オンにしている。これは下のインタビューで島氏が語っている通り歪みを稼ぐためではない。むしろ、エフェクターの
ゲインはゼロ。アンプのセッティングに余裕を持たせたセッティングにしておき、エフェクターのボリュームを気持ち上げてサウンドに張りを出すことを目的としている。

Jack Torrance Balance
TAKE 1 Crunch 7- Deep

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  これは普段の自分の音よりミドルレンジが強調されたサウンドです。ある意味「コンボ感」が出ているサウンドというのも珍しいかなと思ってやってみました。若干ゲインは低めなんなんですけどそのコンボ感でいつも通り に弾ける感じでしたね。
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TAKE 2 Lead 13

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  Crunch 8と同じ種類のサウンドなんですが、もう少しミッドよりのニュアンスです。同じゲインが低くても
粒立ちが良い分Crunch8の方が弾きやすかったりもします。僕はミッドレンジが好きだし、こちらはCrunch8
よりもミッド感が強いのですが音の粘りが出しにくいんですね。ある意味チャレンジっぽい演奏となりました。
Crunch8とは兄弟ですが「扱いにくい弟」って感じ。
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Metal Consummation
TAKE 1 Overdrive 9 - Classic

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  Crunch7に似たニュアンスなんですが、よりミッドレンジがハイ・ミッドに寄ったイメージです。 こういうタイプの音は、デモのような早めの曲にピッタリです。
そして、何よりもこういうハイ・ミッド寄りのサウンドというものは自分のアンプ(VintageModern2466)でも大切にしている部分なので弾いていてとても気持ちがよかった!
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TAKE 2 Crunch 8 -Full

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  今回のデモ演奏の中で一番ゲインが低いサウンドです。その分音が立ってる。アタック感が強くて、この噛みつくような感じがこういうソロには適していると自分では思っています。普段もこれくらいのゲインでよかったりもしていますね。今回プレイした中では一番粒立ちのよいサウンド。
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Dice with Death
TAKE 1 Lead 16

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  これはOverdrive9のデモとは反対にミッド・レンジが弱いドンシャリ気味なサウンドです。現代的な歪みですよね。いつもの自分のサウンドはもっとミッドが強い音なんですが、今回のバッキングトラックはダウンチューニングしてあって、こういう音でソロを弾くとよくマッチするんです。実はこういう音は真空管のアンプで出そうとするとなかなか厄介なんです。音ヌケもよくてJMD:1の面目躍如たるところでしょう。
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TAKE 2 Overdrive 11-Deep

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  Crunch8をもっと推し進めたイメージですよね。Crunch8のところでも触れた通りグラフィック・イコライザーでもついいて強制的に音を作りかえることができるモデルでない限り、真空管のアンプでEQを使ってこの音を出すのは相当難しい。ドンシャリの音を作るのは実は難しくてたミドルを切ってしまえばいいかというとそうではないんですね。だからこういう音が簡単に作れてバルブ感もあるというのがJMD:1の持ち味であり大きな魅力ですよ!
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JMD:1について by 島紀史

先入観ということでいうと、仕様が明らかになって来て、パワー・アンプが真空管だということがわかった段階でそこらへんのデジタル・アンプの音とは絶対に違うだろうなって予想をしていました。で、今日弾いてみたら実感として間違いはなかったですね。
そりゃ最初は「マーシャルでデジタルでアンプ」っていうことに「?」が5個位浮かびましたよ。でも段々どんなものかがわかってきたら「そういうもの」とは違うということもわかってきた。


「そういうもの」というのは普通のアンプらしくないもの。昔はデジタル・アンプというものは音の立ち上がりが遅かったころがあって、それを改善するあまり不自然なまでに音が(ピッキングに)付いてくることとなってしまった。でもパワー管が搭載されているということであれば、そのようなことにはならないことがわかっていました。

いわゆるデジタルのイメージとされている音の冷たさとかは大丈夫だと思っていましたよ。パワー・アンプって大事じゃないですか。最終的にスピーカーに対して音をプッシュしているワケですから。そこにちゃんと真空管が使われているんだからまずは大丈夫だと思っていたんですよ。そして実際に試したらやっぱりそうだった。通りいっぺんのデジタル・アンプとは全く違うということが確認できました。

最終的には「音の粘り」とか、普通のフル・バルブのマーシャルを弾いているのとまったく同じでした。「粘り」って大事なんです。僕はストラトキャスター・タイプのギターを使っているのでフロントであろうがリアであろうがひとつの音にビブラートをかけてロングトーンにする時があるとするならば、実音に対して後から付いてくる倍音だったり、サスティンだったりする部分が僕がマーシャルを好きなポイントのひとつなんですね。そういうものがJMDにはあるんです。これってスゴイなぁって思いますよ。

最近はよく歪むアンプというものがたくさありますが、アンプだけで限界まで歪ませるより、アンプのほうで余裕を持たせておいて、アタッチメントで少し歪みを加えてやった方が音に張りが出るんですね。といっても僕の場合はファズボックスでゲインを稼ぐよりレベルをアップしてやって音に張りを持たせつつ、少しだけオーバードライブ成分を足しているんです。ヌケもよくなるし、音がダマにならないんです。もちろんずっとこのスタイルでやってきたということもありますが、アンプに余裕があった状態の方がニュアンスもつけやすい。
で、実際に僕がいつもやっている方法でJMDを試したワケですが、もう完全にマーシャルでした。
もっというとJMDの場合はそういうアタッチメントは要らないかも知れませんね。アンプの方のヘッドルームが大きいですからね。余裕を感じますよ。

ノイズゲートの出来は文句なしです。ゲインを取ってしまうようなことがなくてすごく自然。色々なノイズ・ゲイト(サプレッサー)を使ってきましたが、もしかしてこのJMDのノイズ・ゲイトが一番いいかも!これ独立して発売しないんですか?オレ出たらすぐ使いますよ。マジで!

エフェクターも肝心なものだけが入っていて好ましい。

エコーはTapeが一番いい。他は僕にはちょっときれいすぎるかも知れない。ロックギターはローファイのほうがいいこともあるんですよ。VintageModernのローファイさなんかたまらないもん!
エフェクターだけじゃなくて、プリアンプはそういうローファイさまで再現していると感じました。

実は仕様を見ていたときに思っていたんですけど、操作性はマズイんじゃないかと…。でも、全然簡単だった!ノブの数も必要最小限だし、本当にわかりやすい。僕は色々な音色を使うタイプではありません。ま、せいぜい3つ。このペダルで充分ですし、メモリーの仕方もすごくシンプルでわかりやすいです。
つまり、僕みたいなアナログマンにも大丈夫なんですから、全員大丈夫です。

最近はコンボもいいなって思っているんです。これコンボらしさも実によく出ていますよね。でも、そういえばヘッドのほうで1974のところなんかコンボらしい音になってたな。

100Wの方がヘッド、コンボの別を問わずクリアですね。

もし本番中に僕のVintageModernにトラブルが発生してJMDが横にあったら何の迷いもなくその場で使いますね。実は、今、こっちのほうが色々できそうだなって思ってもいたりして…。
いいナァ、最新のハイファイの技術でローファイな部分を作り出す。そんなところも好き。ノイズ・ゲート是非出してください!

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