JMD:1 DEMO SOUND by 島紀史
日本を代表するヘビィ・メタル・バンド、CONCERTO MOONを主宰する島紀史氏。
以前は1959を愛用、現在はVintageModern2466を身体の一部のごとく操り、誰もがうらやむ極上のギター・サウンドをクリエイトし「日本を代表するシュレッダー」の名を欲しいままにしている。
今回は、土方氏同様マーシャルを知り尽くした島氏にデモンストレートしてもらい、ヘビィメタル向けマーシャル・アンプとしても通用するJMD:1の証明に取り組んでもらった。
同氏からはJMD:1に対しすでに好意的な評価を頂戴しているが、マーシャル・ウェブサイトをご覧の皆様にもここにアップロードした6つの凄まじい演奏を通じJMD:1の魅力を探っていただきたいと思います。
RECORDING INFORMATION
デモ収録時直前に仕上げたCONCERTO MOONのニュー・アルバムに収録された曲風のハード・ドライビングな作品で構成されている。
使用したJMD:1はJMD100、キャビネットは1960B。 ギターとエフェクター、ピックは写真の通り。
尚、プレイ中は歪み系エフェクターを常時オンにしている。これは下のインタビューで島氏が語っている通り歪みを稼ぐためではない。むしろ、エフェクターの
ゲインはゼロ。アンプのセッティングに余裕を持たせたセッティングにしておき、エフェクターのボリュームを気持ち上げてサウンドに張りを出すことを目的としている。
JMD:1について by
島紀史
先入観ということでいうと、仕様が明らかになって来て、パワー・アンプが真空管だということがわかった段階でそこらへんのデジタル・アンプの音とは絶対に違うだろうなって予想をしていました。で、今日弾いてみたら実感として間違いはなかったですね。
そりゃ最初は「マーシャルでデジタルでアンプ」っていうことに「?」が5個位浮かびましたよ。でも段々どんなものかがわかってきたら「そういうもの」とは違うということもわかってきた。
「そういうもの」というのは普通のアンプらしくないもの。昔はデジタル・アンプというものは音の立ち上がりが遅かったころがあって、それを改善するあまり不自然なまでに音が(ピッキングに)付いてくることとなってしまった。でもパワー管が搭載されているということであれば、そのようなことにはならないことがわかっていました。
いわゆるデジタルのイメージとされている音の冷たさとかは大丈夫だと思っていましたよ。パワー・アンプって大事じゃないですか。最終的にスピーカーに対して音をプッシュしているワケですから。そこにちゃんと真空管が使われているんだからまずは大丈夫だと思っていたんですよ。そして実際に試したらやっぱりそうだった。通りいっぺんのデジタル・アンプとは全く違うということが確認できました。
最終的には「音の粘り」とか、普通のフル・バルブのマーシャルを弾いているのとまったく同じでした。「粘り」って大事なんです。僕はストラトキャスター・タイプのギターを使っているのでフロントであろうがリアであろうがひとつの音にビブラートをかけてロングトーンにする時があるとするならば、実音に対して後から付いてくる倍音だったり、サスティンだったりする部分が僕がマーシャルを好きなポイントのひとつなんですね。そういうものがJMDにはあるんです。これってスゴイなぁって思いますよ。
最近はよく歪むアンプというものがたくさありますが、アンプだけで限界まで歪ませるより、アンプのほうで余裕を持たせておいて、アタッチメントで少し歪みを加えてやった方が音に張りが出るんですね。といっても僕の場合はファズボックスでゲインを稼ぐよりレベルをアップしてやって音に張りを持たせつつ、少しだけオーバードライブ成分を足しているんです。ヌケもよくなるし、音がダマにならないんです。もちろんずっとこのスタイルでやってきたということもありますが、アンプに余裕があった状態の方がニュアンスもつけやすい。
で、実際に僕がいつもやっている方法でJMDを試したワケですが、もう完全にマーシャルでした。
もっというとJMDの場合はそういうアタッチメントは要らないかも知れませんね。アンプの方のヘッドルームが大きいですからね。余裕を感じますよ。
ノイズゲートの出来は文句なしです。ゲインを取ってしまうようなことがなくてすごく自然。色々なノイズ・ゲイト(サプレッサー)を使ってきましたが、もしかしてこのJMDのノイズ・ゲイトが一番いいかも!これ独立して発売しないんですか?オレ出たらすぐ使いますよ。マジで!
エフェクターも肝心なものだけが入っていて好ましい。
エコーはTapeが一番いい。他は僕にはちょっときれいすぎるかも知れない。ロックギターはローファイのほうがいいこともあるんですよ。VintageModernのローファイさなんかたまらないもん!
エフェクターだけじゃなくて、プリアンプはそういうローファイさまで再現していると感じました。
実は仕様を見ていたときに思っていたんですけど、操作性はマズイんじゃないかと…。でも、全然簡単だった!ノブの数も必要最小限だし、本当にわかりやすい。僕は色々な音色を使うタイプではありません。ま、せいぜい3つ。このペダルで充分ですし、メモリーの仕方もすごくシンプルでわかりやすいです。
つまり、僕みたいなアナログマンにも大丈夫なんですから、全員大丈夫です。
最近はコンボもいいなって思っているんです。これコンボらしさも実によく出ていますよね。でも、そういえばヘッドのほうで1974のところなんかコンボらしい音になってたな。
100Wの方がヘッド、コンボの別を問わずクリアですね。
もし本番中に僕のVintageModernにトラブルが発生してJMDが横にあったら何の迷いもなくその場で使いますね。実は、今、こっちのほうが色々できそうだなって思ってもいたりして…。
いいナァ、最新のハイファイの技術でローファイな部分を作り出す。そんなところも好き。ノイズ・ゲート是非出してください!
